金閣寺が代表する室町時代の文化

室町時代は様々な文化が発達し、今では日本の伝統文化として知られている文化もそのころ発達したものが数多くあります。

そんな室町時代の文化には、「これをおさえておけば室町時代の文化がどんなものだったかよくわかる」とされている建物がある事を御存知ですか?

その建物とは、鹿苑寺金閣のこと。

現代では金閣寺、と呼ばれて親しまれている建物です。

この金閣寺も室町時代に建てられたもの。

なぜその金閣寺を知ると室町時代の文化を知る事につながるのでしょうか。

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ピカピカなだけじゃない!金閣寺

金閣寺、といえばどんな事が思いつきますか?

やはり、ほとんどの方が金箔が押されたピカピカの姿を思い浮かべるのではないでしょうか。

しかし、それだけが金閣寺の魅力ではありません。

その建築様式など、金閣寺には重要な要素がたくさん詰まっているのです。

そんな金閣寺には室町時代の文化の特徴をよくあらわしている部分が沢山あります。

あまりによく時代の特徴を表しているため、金閣寺が建てられている京都の北山という場所の名前をとって、室町時代の文化の一つが北山文化と名付けられたほどなのです。

金閣寺の歴史

室町時代、3代将軍だった足利義満は京都の北山に山荘を建て、そこで政治を執り行います。

北山殿と呼ばれるその壮麗な山荘は、義満の死後、鹿苑寺となりましたが、時代の移ろう中でほとんどの建物が失われていきました。

そんな北山殿と呼ばれる山荘の一つに金閣寺も含まれていたのです。

さて、そんな金閣寺、現在見る事が出来るものは当時建てられたものではありません。

足利義満の時代に建てられたものは1950年に一度焼失したのですが、そののち1955年に再建されました。

それこそが現在私達が見る事が出来る金閣寺の姿です。

国宝であり、世界遺産でもある金閣寺。

その鹿苑寺金閣は三層で成り立っていますが、一層が公家風の寝殿造で、二層が寝殿造と書院造の折衷、三層が禅宗様からなりたっている楼閣です。

三層の床は黒漆塗りで、壁面、天井まで金箔が押された豪華な造りになっています。

金閣寺が表す室町時代の特徴とは?

そんな金閣寺は、伝統的な寝殿造風と禅宗寺院の禅宗様をうまくとりまぜて建てられたものであり、室町時代の文化の特徴をよく表しているため、金閣寺の建っている京都の北山から名前をとり、その時代の文化を北山文化と呼んでいます。

では、室町時代の文化の特徴とは何でしょうか。

一言で言うと武家文化と公家文化がまざっていくという点がその時代の文化の特徴です。

だからこそ、寝殿造と禅宗様を取り混ぜて建てられた金閣寺がその時代の文化の特徴をよく表した建物だとされているのです。

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