室町時代に流行していた3つの娯楽

私達は普段一生懸命勉強や仕事に励んでいても、時々息抜きが必要になります。

そんな時に何か娯楽があれば、それで楽しみ、また頑張ろうと思うことができるはず。

それは、いつの時代だって変わらないことです。

現代では娯楽といえば沢山思い浮かぶことがありますが、歴史を振り返ればどうでしょう?

平安時代、室町時代、明治・・・学校で学ぶ歴史としてはあまり焦点が当たらなかったため、ぱっと思い浮かぶ娯楽がないのではないでしょうか。

そんな娯楽について、室町時代に流行したものを3つ紹介します。

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連歌を流行らした立役者がいた?

室町時代には様々な文化が根付くと同時に、庶民の地位が上がっていった時代でした。

その為、室町時代には武家や公家だけではなく、庶民も娯楽として楽しめる文化が発展しました。

庶民の間でも流行ったそんな娯楽の中では連歌があります。

連歌とは、鎌倉時代頃から室町時代にかけて流行し、発展してきた日本の伝統的な詩の形です。

連歌は寄合などが行われ、立場も様々な人達に好まれました。

もちろん庶民の間でも連歌は人気の娯楽のひとつ。

そのように各地で庶民の娯楽だった連歌ですが、実は室町時代にそんな連歌の流行を引き起こした立役者がいたのです。

連歌の流行を引き起こしたその立役者というのが、連歌師と呼ばれる連歌を職業とする人たちでした。

職業として連歌を詠んだ連歌師が各地をまわって連歌の普及に努めたことで、地方でも大名、武士、民衆の間で連歌が愛されていったのです。

連歌を詠む事を職業にした連歌師は、室町時代の連歌を流行らせた立役者といえるのです。

狂言が庶民に愛されたのには理由があった!

室町時代は能が発展していった時代でもありました。

そんな能が演じられる合間に行われたのが、今回紹介する狂言です。

狂言は喜劇の要素が強く、連歌と同じように庶民の間で流行っていました。

そして狂言が庶民の間で流行ったのには、実は理由があるのです。

その理由は狂言の題材と台詞にありました。

実は狂言に使われている題材は、庶民の生活を写し取ったものであり、狂言の中で使われている台詞も庶民の間で使われているような会話を使って演じられていたのです。

そのように民衆に寄り添った台詞や題材を使っていたため、庶民に親しみを持ってもらえたことこそ、狂言が室町時代に流行した娯楽の一つになった理由といえるのです。

一粒で二度おいしい?

最後に紹介する室町時代に流行した娯楽は御伽草子です。

御伽草子というのは短編で絵も描かれている物語のこと。

描かれた絵の余白に話し言葉で文章が書かれているという形式が多いので、読み物だけではなく絵でも十分楽しめたのです。

文章と絵、その二つを楽しめる、いわば一粒で二度おいしい娯楽だったのが御伽草子なのです。

連歌、狂言、御伽草子。

室町時代に娯楽として広く親しまれたものには、何かしら流行を引き起こした秘訣や工夫があるのです。

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