室町時代の重要な出来事

武士たちが活躍する鎌倉時代、華やかで庶民の生活が活発な江戸時代に比べると、室町時代、といわれてこれぞ室町時代に起こった重要な出来事だ、とこたえる事が出来る人は少ないのではないでしょうか。

けれど、室町時代にも現代の日本にも影響を与えているような重要な出来事が沢山あるのです。

では、どんな出来事があったのか、その一部を見てみましょう。

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争いの火種があちこちに!

まずは室町時代の幕府の状態をみてみましょう。

室町時代では、6代将軍足利義教の頃から、争いがあちこちで起こるなど、情勢が不安定になっていきました。

その頃起こった室町時代の重要な出来事として、応仁の乱があげられます。

この争いは、将軍家の後継者を巡る争いに他の家の跡取り争いなどがくっついたりして起こった戦いでした。

この事からも多くの戦いの火種があちこちにあった事を伺う事が出来ます。

また、応仁の乱では戦いが一応の終結をみてもしばしば各地で争いがおこり、それまでの有力守護が在京して幕政に参加するというそれまでの幕府の体制は崩壊し、同時に、それまでの荘園制も崩れていきました。

室町時代に起こった応仁の乱は、それまでのあり方を変えた、重要な出来事だったのです。

のちの庶民生活を支える農産物生産力が向上した?

室町時代ではのちの庶民の活躍を支える農産物の生産力が上がります。

この農産物の生産力向上を支えたのは、農業技術の発達です。

例えば、水稲の品種改良が進むことによって今までの稲よりも収穫量があがったり、肥料として下肥が広く使われるようになったのもこの頃です。

水稲の品種改良によって米の収穫量が上がらなければ、のちに庶民の主食が米になることはなかったかもしれません。

そして、その米を始めとした農産物の生産力向上は他のことにも影響を与えます。

例えば地方の市場の数や回数を増すきっかけになったり、物資の需要を高め、農村にも商品経済が高まったりしたのも農産物の生産力があがったおかげだということができます。

また、商品経済が高まったことによって、貨幣の流通が増え、農民も年貢などを貨幣で納入することが多くなりました。

農産物の生産力があがったことは、さまざまな事を引き起こす重要な出来事だったのです。

文化の発達

室町時代では、現在、伝統文化だといわれているものが多く発達した時代でした。

例えばこの頃の室町時代では日本の伝統料理の基礎が築かれたといわれています。

醤油や味噌汁が出始め、農産物の生産力があがり、沢山の種類の食べ物が揃いはじめたことによって、今までとは違う食品の加工方法が生まれたり。

実は室町時代はのちの日本を変えるきっかけがたくさん登場した時代だったのです。

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