室町時代の恋愛事情について

時代に合わせて変わってきた中で、恋愛というジャンルの事を詳しく知っている、という方は多くはないのではないでしょうか。

学生時代の授業で触れることはほとんどないし、どんなものだったのかよくわからない。

そういった方が大半だと思います。

今回はそんな室町時代の恋愛にスポットをあててみていきましょう。

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そもそもその頃の恋愛はどんなもの?

恋愛、というとすぐつながるのが結婚という言葉。

室町時代も例外ではありません。

室町時代以前には、自由な恋愛を楽しんでいた時代もありました。

しかし、室町時代ではちょっと様子が違うようです。

その時代の庶民の恋愛、結婚事情はよくわかってはいませんが、上流階級では自由な恋愛はほとんどなかったようです。

特に貴族や武士という上流階級の中では恋愛よりも結婚に重きを置いていたようです。

恋愛よりも結婚に重きを置くというと政略結婚につながってきます。

室町時代の武士社会などでは恋愛、というより今でいう政略結婚が多かったようです。

もちろん、家柄などをかんがみて決まるものが政略結婚なので、当人たちの恋愛の結果としての結婚ではありませんでした。

室町時代の結婚は、当人同士の結びつきというよりも家同士の結びつけるための手段という意味合いが濃かったのです。

婿入り?嫁入り?

上流階級でそのように家を結びつけるための結婚が主流になってくる中で、もうひとつかたちを変えてきたものがありました。

それが、結婚した後の女性の立場です。

室町時代まで、結婚は婿取り婚が一般的でした。

簡単に言えば女性の家に男性が嫁ぐかたちで結婚するのが婿取り婚です。

平安時代には女性のもとに男性が通ってくるなど、男性側が女性の家に入るというかたちが主流でした。

しかし、室町時代になってそれまでの婿取り婚などの結婚のかたちが変わってきました。

そして登場した新しいスタイルが嫁取り婚。

これは今までとは全く逆で、男性の家に女性が嫁ぐかたちの結婚です。

この嫁取り婚が広まった背景には、父権の強まりがありました。

それまでより父権が強くなったことで、今までの婿取り婚よりも嫁取り婚の方が一般的になってきたのです。

室町時代の文献にも「ヨメトリ」「ヨメイリ」などの言葉が表れるようになったことからも嫁取り婚が広まっていた様子がわかります。

移り変わっていく恋愛のかたち

恋愛の仕方、そして結婚のかたちは時代によって変わってきました。

室町時代以前は男性の方が女性の家に入る婿取り婚であったのが室町時代に変わってから嫁取り婚にかわっていったり。

一人の男性が複数の女性を妻にめとったり。

もちろん、恋愛をせず、初めて顔を合わせる男女が結婚する、ということも多々ありました。

特に武士社会では恋愛をせず、家同士のために政略結婚をする事がよくありました。

庶民はともかく、室町時代の武士の家では恋愛というものは贅沢なものだったのです。

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