歴史が変わった室町時代をまとめてみよう

日本の歴史の中で、これがきっかけでそのあとの歴史が変わった、といわれる出来事は沢山ありますが、室町時代で歴史が変わるきっかけになったものをこたえられる人は少ないのではないでしょうか?

なんとなく穏やかで、悪く言えば地味な印象を持たれがちの室町時代。

けれど、詳しく室町時代を見ていくと、そのあとの歴史が変わったきっかけを沢山見つけることができます。

そんな出来事をまとめてみました。

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混乱の中で生まれた室町時代、その特徴は?

室町時代は混乱の中で始まった時代です。

室町幕府が誕生するまでを簡単にまとめてみましょう

時を遡って鎌倉幕府が滅亡し、京都で後醍醐天皇が建武の新政を始めたころの事。

後醍醐天皇が始めた政治は武士の間で不評でした。

それまでの武士の慣習を無視したものだったからです。

不満が抑えられなくなった武士たちは足利尊氏を中心に兵をあげ、後醍醐天皇は遂に京から現在の奈良県である吉野へ逃げ出しました。

そして京都には足利尊氏が新しく光明天皇をたて、政治を行っていくことになるのです。

この時の動乱を南北朝の動乱といいます。

そして室町幕府が本格的に始動していくのですが、この動乱の中で、のちの歴史にも影響する考え方の違いが生まれているのです。

その考え方の違いは武士の跡取りの選び方に見ることができます。

武士社会では分家と本家が独立し、それぞれ嫡子が全部の所領を継ぎ、庶子は嫡子に従属する単独相続が一般的になっていったのです。

これはそれまで血縁でまとめられていた地方の武士が地縁的な結びつきを大切にし始めた事を表しています。

武士がどんどんのし上がる?

室町時代が誕生し、動乱も足利義満が将軍になる頃には落ち着いてきました。

実は室町時代には、武士が力をつけ、常に上の立場だった公家、という今までの歴史に変化がでてきます。

それは足利義満の政治からも読み取れます。

それまで朝廷が持っていた京都の警察権、民事裁判権、土倉、酒屋への商業課税権などの市政権が幕府に移ったのです。

当時の京都は商工業の中心で、政権があったところです。

その土地の市政権が朝廷から幕府に移る、という事はそのまま、武士たちが力をつけ、のし上がってきた事を示しているのです。

室町時代は武士たちが力をつけた時代だとまとめる事が出来るのです。

戦国へ続く戦が起こる

室町時代に起こった戦として有名な応仁の乱。

この応仁の乱も後の戦国の世にと歴史を変えるきっかけとなりました。

南北朝の動乱のなか、単独相続が一般的となったため、跡取りを巡っての争いは複雑になっていました。

まさにそんな相続がきっかけで起こったのが応仁の乱でした。

そして、応仁の乱がおこった京は荒れ果て、その事から将軍の権威の失墜を招いてしまいます。

更にそんな争乱の最中から下剋上の風潮が生まれ、のちの戦国の世へとつながっていくのです。

そんな戦国の世にと代わっていく下地を整えたのが応仁の乱だとまとめる事が出来るでしょう。

今まで見てきたように、室町時代には後の歴史を変えるきっかけがたくさんあったのです。

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