室町時代と戦国時代の違いを探る

歴史の中では、時代ごとに他の時代にはない特徴や違いがあり、それが積み重なって今現在、私達が住む時代になっています。

もちろん、例えば縄文時代と江戸時代では誰が見ても点と地ほどの差があります。

でも、とある時代と、その次の時代ではどうでしょう。

それほど時間が流れていない分、その違いも少しわかりにくいかもしれません。

では、例えば室町時代と戦国時代の違いはなんなのか、見てみましょう。

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知られている人ばかり!戦国の人々

室町時代が過ぎてからやってくる戦国時代。

この時代には、現代でも小説や映画の主人公にも描かれるほどの有名な人物が沢山出てきます。

例えば、戦の中で名をあげ、有名になっていく上杉謙信、武田信玄、毛利元就など、誰もが聞いた事のある名前だと思います。

それと同時に、戦国大名という言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか。

戦国大名というのは、室町時代にはなかったもので、自分自身の力をもって領国をつくり、独自の支配を行う地方権力者の事です。

この戦国大名は、もともと守護代や国人といった立場から成りあがったものも多かったようです。

古い権威は通用しない!

室町時代にはおらず、戦国時代になって出てきた戦国大名。

戦国大名たちが地域を支配するのには大変な努力が必要でした。

なにせ、室町時代では通用した守護職といった様な権威は通用しなくなった世の中。

もはや、そういったものは世の中には古い権威として通用しなくなったことこそ、室町時代と戦国時代との違いの一つだったのです。

凄さを保ち、見せつけるには?

室町時代までの古い権威にすがる事が出来なくなった時代、戦国時代。

しかし、権力を維持するためにはどうしても自分側につき戦ってくれる家臣たちと、争いによって生活が脅かされる危険と隣り合わせの両国民の支持を得ることが必要不可欠な事でした。

そのため、戦国時代の戦国大名たちは家臣団統制や両国支配のための政策をどんどん考え、実行していくのです。

例えば、喧嘩両成敗法、というものが作られたのもこの戦国時代。

これは家臣同士が争いを起こしても、両者の直接対決によって勝敗を決することは禁止され、すべての争いは大名による裁判にかけ、判決をゆだねるものです。

室町時代にはなかったこの喧嘩両成敗法によって、戦国時代の戦国大名は新しい権力を示したのでした。

また、戦国時代ではしばしば検地も行われました。

この検地をおこなうことで、農民に対する直接支配の力を強めていくのです。

このように、戦国時代では独自の支配のしかたを行うなかで、室町時代にはなかった法やルールなどを決めていきました。

それは時代が室町時代から戦国時代に代わっていくにつれ、国を支配するために必要な動きでした。

時代が代わり、支配者も代われば、支配のしかたも代わってきます。

室町時代と戦国時代との違いは、そんなところにも表れているのです。

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